日々、散文。好きなもの三昧。ナルトとか野球(巨/人・ワク)とかサッカー(俊/輔)とか(本誌ネタバレあり。ご注意ください)
Posted by りい。 - 2008.10.31,Fri
見ましたっ…!ああああああ!すごく良かった。滅茶苦茶良かった。アニナル。今週の静かでいて、淡々とした流れの中に折り組まれた心情の数々には圧巻というか…深々と胸に来る絵に流れに、ただただじっと見つめてしまいました。ってことでここからネタバレ(ここから)シカマル父ー!!うおおおお!父っ!!チチ!!すごいまさしく私が理想とする、父でした。シカサスな駄文でも何気にシカマル父を出したんですが、あーいうの想像してたんでほんっと、そう!そうだよ!父は普段あんましゃべんないけど、こう行った時に言葉少なげに確信をつくというか助言してくれる人であってほしい、と思っていたので今回のエピすごく嬉しかった。シカマルは恵まれてるな、と思いました。理解してくれてる両親を持って、何かあったときにはちゃんと声を掛けてくれて。それを違えることなく、受け止め受け入れるシカマルは格好良いです。泣き崩れる(?)シーンとか障子越しにしてくれたり、襖が鹿だったり!将棋を指す手もちゃんとそれとなく変わってたり。駒とったり。つか、私ってばアホなんで、つい先日、角都と飛段が将棋の駒からの名前だってことに気付いたんですよね!それつかってシカサス書きたくなってたんですが、書く前にアニメにヤラレた(笑)(マジで将棋の駒使って、あだ討ちに行くとこをやってみたかったんですがまぁいい。アニメがすごく良かったからもういい!)置かれた配置がとても意味深で。シカマルの覚悟を感じます。己が、例えられた駒(桂馬)があそこにあったということは、自ら先頭に立ってってことですよね!そして、アニメのいたるところで子供達が沢山描かれていたのが、また良かった。アスマが未来を担った、子供達。それを見て、微笑むことが出来るシカマル。お墓の前のシーンはちょっと泣いてしまったです。紅先生もちょっと描いて欲しかったなぁ、なんて思いつつもシカマルがすごく格好良かったので全然オッケー☆最後、旅立つシーンの夜が明けた描写も良かった。いのが部屋で静かに祈って(たんですよね?)シーンも良かった。チョウジの母も良かったし。焼肉屋さんのおかみさんとのシーンも良かった。つか、カカシ!なんだお前カッケーな!(笑)綱手さま。実は私的にアニメ見ていつも綺麗…vとなるのが綱手さまで(サスケは別格)今回の朝日を浴びてのとこでまた、綺麗vとなりました。火影として全責任を負う立場であり、こういう行動を起こすことを察知していたからこその行動だと思いますが、そこで許可してくれる里長。素敵です。綱手さま素敵ですー!(綱手さま大好きだ!)いや、ほんとに今回はすごかった。描写も色使いも流れも、なにもかも、良かった。完全にSHIKAMARUな回でしたね(笑)(ここまで)ってことでよしみさんに見てほしい…!!!!!!
以下、どうしようもないシカサス妄想ですー。アニメの空気崩したくないかたは見ないほーがいいかも、です。
以下、どうしようもないシカサス妄想ですー。アニメの空気崩したくないかたは見ないほーがいいかも、です。
「なんだって?」
その訃報を聞いたのは、夜になり掛けた刻だった。
修行を終えて、アジトに戻ったなり、大蛇丸さまと駆け寄ってきた、やつから、だ。
「それは、確かな情報なの?」
問い掛けた大蛇丸に、眼鏡が頷く。間違いないです、猿飛アスマさんは殉職したとの、ことです。と淡々に告げられる。暁との戦闘で、と続けられた言葉は、あまり耳に入ってなかったがその先にある人物に頭の中でキーワードのように残った。
「木の葉も貴重な戦力を失ったわね」
そう言った大蛇丸は何事もなかったようにその場を去る。続いて、カブトも消えた。俺だけが、残った。
『アスマのやつがよ』
どこかで反芻された声は過去の記憶、だ。
将棋、弱くてよと続く。
過去。
俺がまだ木の葉の里に居た頃に、そう笑ったやつは今、どうしているのだろうか。何を思っているのだろうか。
「・・・くそ、」
捨てた、ものだ。
俺は力だけを求め、この場になにもかも捨ててきたというのに。
「何を、考えてんだ、俺は」
知らずに、飛んでいた。
もう戻ることはない、と思っていた場所へと向かい、足が止まらない。
失う、ことを知っている。
置いていかれることを、知っている。
己で、振り切るしかないことも、ちゃんとわかっている。
俺は、忘れること憎むことで、乗り越えた。
だからこそ、思考の流れがわかる。でも、
弱いやつ、ではない。面倒臭いといいながらも筋だけはちっきり通すやつ、だってことも知ってる。不器用なことも知ってる。短い刻だったが、少しだけあいつのことを知ってる。だからこそ、
静かに、パチンパチンという音だけが、響いていた。
気配を消し、その先にある気配を伺う。
次第に聞こえてくる、声。
会話のように聞こえて、そうではない。一方が語りかけ、もう一方は相打ちを繰り返す。何度かのやり取りの後、大きな音と叫ばれた、声。そうして、告げられた言葉に少し羨ましく思えた。
障子の脇に佇んだまま、動けなかった俺にとっくのとうに気付いていただろう、似た面影を持つ人物が部屋から出て来る。チラリ、と俺を見てどうすることもなく、ひとつだけ肩を叩いてそのまま、去ってしまう。
嗚咽は、止まらない。慟哭は続いている。
何が出来るわけでもない。そんなことはわかっている。でも、どうしてもこのまま去ることも出来ずに、聞こえてくる声に俺が為すべきことなど何もないことを知りつつも、一枚の紙越しに立ち竦んで居た。
暫くの、後。
消えた、声。障子の向こうに、重なった影。サスケ、と呼んだ声は数年振りのもの、だ。顔が見たい、と言われその通りに向き合えるはずのない、姿を顕わにすると、俺たちを遮っていた障子は呆気ない程簡単に開かれた。サスケ、ともう一度俺を呼んだ声は、涙の後すらなくなってた。部屋の中に引きこまれ、手首だけを拘束されたまま、じっと俺を見て居る。
「いい、親父さんだな」
「・・・ああ」
「少し、羨ましいな」
拘束された手首が解かれる。そのまま、シカマルの手の平が俺の頬に触れ、感触を確かめるように何度か指先が躊躇うように頬を弾く。そうして、ふっと微笑み相変わらず、と呟くから思わず、なんだ、と問うてしまう。
「いや、」
「なんだよ」
「・・・綺麗だな、と思ってよ」
はは、と困ったように笑うなんて、ズルイ。その台詞は、ずっと前。過去にも聞いたことがある。その後に連なった言葉すら思い出して、視線だけでズルイと訴えても、熱くなった頬は誤魔化すことなんて出来なかった。
「聞いたのか」
「ああ」
「それで、来てくれたのか」
「別に、」
「そっか。別に、か」
ゆっくりと、頬に触れていた指先が耳元へと流される。髪を割くようにしながら、後ろへと動いたその平は、優しく殊更ゆっくりと俺を己の方へと引き寄せた。
「少し、だけ」
このまま、で。
抱き締める、腕の強さに眩暈がする。
散々、泣き崩れた後の静けさがなんともいえない空間を生み出していて。
やっぱ、俺はここに来るべき人間ではなかった、と後悔がやって来る。
わかってる。
お前は、強い。
ちゃんと自らを戒め、自らを動かす力を。それを叶える力を持っている。
誰に縋るでもなく。自分自身で。
俺にはない、強さ、だ。
それに、憧れる。
知ってた。
幼い俺に襲った現実は、実の兄が一族を虐殺するという、ものだった。
信じられない、信じたくない事実に目を閉ざした。気を失った。
目覚めた先には、神々しくも照らす光が存在していて、あれは夢だったのか、と逃げ道を作ったがまぎれもない現実でしかなく。
月夜に言われた言葉しか、残らなかった。
以後、泣くことすら出来ずただただ憎しみだけを身に宿し、復讐を誓った。
退院後は暫く、自宅に居た。両親を失った子供達が住まう場所へと言われたが、頑なに断って、ただただ深々と復讐を果たすことだけを思っていた。この場は俺が守るべき、場所。今となっては俺しか守るものが居ない場所。この先何があっても、どんなことになっても俺はひとつの道を辿ると誓った。それだけでいい、と強く強く。
アカデミーに戻ったのは、このままでは駄目だと思ったから、だ。誰も居ないからこそ、力を身に付けたくてもひとりでは無理だと思ったから、まずは基本からとアカデミーに戻った。誰も彼もが、まるで触れるのを畏れるかのような接し方しかしてこない、先にシカマルが居た。名は知っていた。テストでも実地でもたいしたことのないやつで、いつも欠伸をしながら空を見上げてた、やつだ。そいつが駆け寄ってきて、突然俺を抱き締めた。余りのことに真っ白になった。だから、振り解くことが遅れた。
「サスケ、」
俺を呼んだ声には、哀れみなどなかった。
ただ伝えてくれたのは、人の温かさと強さ、だ。
誰も、俺には触れてこなかった。壊れ物のように接し、誰も抱き締めてなんかくれなかった。
知らずに落ちたのは、涙、で。
誰かに居て欲しかった、ことを知った。
だから、あの時の俺のように、シカマルも。
大切な人を失ったこの刻に、誰かに居て欲しいんじゃないか、と思ってしまって抜け忍だってのに、構ってられずにここに来てしまった。
でも、シカマルはひとりじゃない。
俺と違って、理解してくれている両親や、頼れる仲間が居る。
余計なことをした。
何をやってるんだろう、と思ってるのにそれでも、俺は。
「お前が、来てくれて・・すげぇ嬉しい」
言われた言葉に救われたまま、ほんの短く刻を抱き締めあったまま、過ごした。
+-----------------------------------------------------------------------------+
ゴメンなさい。なんかどーしてもあの場面にサスケがふっときたら、どーかなぁvなんて思ってしまったよーです。
傍に居る、存在に救われることってありますよね。
離れている二人ですが、こんな妄想もあっていいよね!(オイ)
この後、サスケはシカマルが将棋盤さしてるのを横で見てるってのもいいなぁ。
で、やっぱこいつは大丈夫なやつだった、と途中で居なくなっちゃうのだ。
このシカサスは連載してたやつとはちょっと別次元みたいです。
サスケが里抜けする前にシカマルは、ちゃんと告ってます。綺麗だよな、と言ってサスケがなんだよ、それと笑って、口説いてんだけど、とか言ってるといいなぁ…。で、お互い真っ赤になったりしてるといいなぁ…。
その訃報を聞いたのは、夜になり掛けた刻だった。
修行を終えて、アジトに戻ったなり、大蛇丸さまと駆け寄ってきた、やつから、だ。
「それは、確かな情報なの?」
問い掛けた大蛇丸に、眼鏡が頷く。間違いないです、猿飛アスマさんは殉職したとの、ことです。と淡々に告げられる。暁との戦闘で、と続けられた言葉は、あまり耳に入ってなかったがその先にある人物に頭の中でキーワードのように残った。
「木の葉も貴重な戦力を失ったわね」
そう言った大蛇丸は何事もなかったようにその場を去る。続いて、カブトも消えた。俺だけが、残った。
『アスマのやつがよ』
どこかで反芻された声は過去の記憶、だ。
将棋、弱くてよと続く。
過去。
俺がまだ木の葉の里に居た頃に、そう笑ったやつは今、どうしているのだろうか。何を思っているのだろうか。
「・・・くそ、」
捨てた、ものだ。
俺は力だけを求め、この場になにもかも捨ててきたというのに。
「何を、考えてんだ、俺は」
知らずに、飛んでいた。
もう戻ることはない、と思っていた場所へと向かい、足が止まらない。
失う、ことを知っている。
置いていかれることを、知っている。
己で、振り切るしかないことも、ちゃんとわかっている。
俺は、忘れること憎むことで、乗り越えた。
だからこそ、思考の流れがわかる。でも、
弱いやつ、ではない。面倒臭いといいながらも筋だけはちっきり通すやつ、だってことも知ってる。不器用なことも知ってる。短い刻だったが、少しだけあいつのことを知ってる。だからこそ、
静かに、パチンパチンという音だけが、響いていた。
気配を消し、その先にある気配を伺う。
次第に聞こえてくる、声。
会話のように聞こえて、そうではない。一方が語りかけ、もう一方は相打ちを繰り返す。何度かのやり取りの後、大きな音と叫ばれた、声。そうして、告げられた言葉に少し羨ましく思えた。
障子の脇に佇んだまま、動けなかった俺にとっくのとうに気付いていただろう、似た面影を持つ人物が部屋から出て来る。チラリ、と俺を見てどうすることもなく、ひとつだけ肩を叩いてそのまま、去ってしまう。
嗚咽は、止まらない。慟哭は続いている。
何が出来るわけでもない。そんなことはわかっている。でも、どうしてもこのまま去ることも出来ずに、聞こえてくる声に俺が為すべきことなど何もないことを知りつつも、一枚の紙越しに立ち竦んで居た。
暫くの、後。
消えた、声。障子の向こうに、重なった影。サスケ、と呼んだ声は数年振りのもの、だ。顔が見たい、と言われその通りに向き合えるはずのない、姿を顕わにすると、俺たちを遮っていた障子は呆気ない程簡単に開かれた。サスケ、ともう一度俺を呼んだ声は、涙の後すらなくなってた。部屋の中に引きこまれ、手首だけを拘束されたまま、じっと俺を見て居る。
「いい、親父さんだな」
「・・・ああ」
「少し、羨ましいな」
拘束された手首が解かれる。そのまま、シカマルの手の平が俺の頬に触れ、感触を確かめるように何度か指先が躊躇うように頬を弾く。そうして、ふっと微笑み相変わらず、と呟くから思わず、なんだ、と問うてしまう。
「いや、」
「なんだよ」
「・・・綺麗だな、と思ってよ」
はは、と困ったように笑うなんて、ズルイ。その台詞は、ずっと前。過去にも聞いたことがある。その後に連なった言葉すら思い出して、視線だけでズルイと訴えても、熱くなった頬は誤魔化すことなんて出来なかった。
「聞いたのか」
「ああ」
「それで、来てくれたのか」
「別に、」
「そっか。別に、か」
ゆっくりと、頬に触れていた指先が耳元へと流される。髪を割くようにしながら、後ろへと動いたその平は、優しく殊更ゆっくりと俺を己の方へと引き寄せた。
「少し、だけ」
このまま、で。
抱き締める、腕の強さに眩暈がする。
散々、泣き崩れた後の静けさがなんともいえない空間を生み出していて。
やっぱ、俺はここに来るべき人間ではなかった、と後悔がやって来る。
わかってる。
お前は、強い。
ちゃんと自らを戒め、自らを動かす力を。それを叶える力を持っている。
誰に縋るでもなく。自分自身で。
俺にはない、強さ、だ。
それに、憧れる。
知ってた。
幼い俺に襲った現実は、実の兄が一族を虐殺するという、ものだった。
信じられない、信じたくない事実に目を閉ざした。気を失った。
目覚めた先には、神々しくも照らす光が存在していて、あれは夢だったのか、と逃げ道を作ったがまぎれもない現実でしかなく。
月夜に言われた言葉しか、残らなかった。
以後、泣くことすら出来ずただただ憎しみだけを身に宿し、復讐を誓った。
退院後は暫く、自宅に居た。両親を失った子供達が住まう場所へと言われたが、頑なに断って、ただただ深々と復讐を果たすことだけを思っていた。この場は俺が守るべき、場所。今となっては俺しか守るものが居ない場所。この先何があっても、どんなことになっても俺はひとつの道を辿ると誓った。それだけでいい、と強く強く。
アカデミーに戻ったのは、このままでは駄目だと思ったから、だ。誰も居ないからこそ、力を身に付けたくてもひとりでは無理だと思ったから、まずは基本からとアカデミーに戻った。誰も彼もが、まるで触れるのを畏れるかのような接し方しかしてこない、先にシカマルが居た。名は知っていた。テストでも実地でもたいしたことのないやつで、いつも欠伸をしながら空を見上げてた、やつだ。そいつが駆け寄ってきて、突然俺を抱き締めた。余りのことに真っ白になった。だから、振り解くことが遅れた。
「サスケ、」
俺を呼んだ声には、哀れみなどなかった。
ただ伝えてくれたのは、人の温かさと強さ、だ。
誰も、俺には触れてこなかった。壊れ物のように接し、誰も抱き締めてなんかくれなかった。
知らずに落ちたのは、涙、で。
誰かに居て欲しかった、ことを知った。
だから、あの時の俺のように、シカマルも。
大切な人を失ったこの刻に、誰かに居て欲しいんじゃないか、と思ってしまって抜け忍だってのに、構ってられずにここに来てしまった。
でも、シカマルはひとりじゃない。
俺と違って、理解してくれている両親や、頼れる仲間が居る。
余計なことをした。
何をやってるんだろう、と思ってるのにそれでも、俺は。
「お前が、来てくれて・・すげぇ嬉しい」
言われた言葉に救われたまま、ほんの短く刻を抱き締めあったまま、過ごした。
+-----------------------------------------------------------------------------+
ゴメンなさい。なんかどーしてもあの場面にサスケがふっときたら、どーかなぁvなんて思ってしまったよーです。
傍に居る、存在に救われることってありますよね。
離れている二人ですが、こんな妄想もあっていいよね!(オイ)
この後、サスケはシカマルが将棋盤さしてるのを横で見てるってのもいいなぁ。
で、やっぱこいつは大丈夫なやつだった、と途中で居なくなっちゃうのだ。
このシカサスは連載してたやつとはちょっと別次元みたいです。
サスケが里抜けする前にシカマルは、ちゃんと告ってます。綺麗だよな、と言ってサスケがなんだよ、それと笑って、口説いてんだけど、とか言ってるといいなぁ…。で、お互い真っ赤になったりしてるといいなぁ…。
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