日々、散文。好きなもの三昧。ナルトとか野球(巨/人・ワク)とかサッカー(俊/輔)とか(本誌ネタバレあり。ご注意ください)
Posted by りい。 - 2008.03.15,Sat
「おはよう」
「う、うわっ!」
目覚めは最悪だった。
「う、うわっ!」
目覚めは最悪だった。
瞬時にして全てを思い出す。
昨日、ひどい熱だった。青子にまで心配掛けて、家に帰って寝転がってたけど下がることはなく、寺井ちゃんに迷惑掛けて、仕事へと赴いた。全てが終わったと思って気を抜いて、キッドから黒羽快斗へと戻った瞬間、俺を掴んだ、名探偵。
今思えば、一体何処から見ていたんだろう。
で、俺が今居るのは、間違いなく。
「どうだ?」
「え、」
「熱」
言いながらも手が自然と伸びてくる。前髪をかきあげられて昨日が再現される。
「ん、結構さがったな」
「あ、ども」
つか、なに俺もお礼みたいなこと言ってんだ。
ここは俺の家じゃない。昨日、警部から聞き出したくせになに、自宅に連れ込んでんだよ。視界に映るのは、何処か立派な部屋。それでも高校生が暮らしていることを示すものがたくさん溢れてて、名探偵の部屋なんだってことが容易にわかる。
ってことで、俺が今居座っているのは名探偵のベッドってことなんだろーけど。
目が覚めた瞬間、眩い光と共に視界に入ってきたのは名探偵の蒼い瞳だった。
なんで、とまた繰り返される。
なんで、一緒に寝てんだっこの名探偵は!
「つか、お前」
「あ?」
「結構、面白いな」
なっなにが!?
「悪いけど、俺は別んとこで寝ようと思ってたんだぜ。それを止めたのは、お前。寒いとかいって人を引き摺り込んだの、覚えてねぇのか?」
「え?」
「ま、それなりに熱もさがったみてぇだけど。まだ、あるからもう暫く寝とけ。宮野がお前用に調合してくれた薬あるし、今なんか食うもんと飲むもん持ってきてやっから」
と、言い残して隣にあった体温は呆気なく、消え去る。
とんとん、と軽い音をたてて階段をおりていく音が完全になくなってから、頭を抱えた。
「・・・・・んだよ」
行動の意味がわからない。
昨日だって、なんか友達っぽいよーな感じで中森警部と話してたし。
自分んちに連れてきたってことは。
「やっぱ、ばれてんだろーなぁ・・」
あっさりとあんなにも簡単に、彼は俺の素性を知ってしまった。
「これって、失態ってやつだよな」
逃げなければならないけど、どうせもうばれちまってるし。
「無駄?」
昨日よりは落ち着いたけど、まだ体調がひどいこともわかる。
「8度ちょっとってとこかなぁ」
なんとなく動くのが億劫になって、シーツに沈み込む。
陽気があたたかい。射してくる光が優しい。
「なんだかなぁ・・・」
服は脱がされてた。多分、名探偵のパジャマなんだろうな、これ。ドアの近くに真っ黒な制服が掛けられてる。その中に、俺がキッドである明らかな証拠が、物証ある。
昨日手に入れた、石。確認してないから、まだ返却してない。制服のポケットに無造作に突っ込んだまま。
「やっぱ、気付かれてんだろーなぁ・・」
なら、何故問い詰めてこないんだろうか?
名探偵のくせに。
昨日、ひどい熱だった。青子にまで心配掛けて、家に帰って寝転がってたけど下がることはなく、寺井ちゃんに迷惑掛けて、仕事へと赴いた。全てが終わったと思って気を抜いて、キッドから黒羽快斗へと戻った瞬間、俺を掴んだ、名探偵。
今思えば、一体何処から見ていたんだろう。
で、俺が今居るのは、間違いなく。
「どうだ?」
「え、」
「熱」
言いながらも手が自然と伸びてくる。前髪をかきあげられて昨日が再現される。
「ん、結構さがったな」
「あ、ども」
つか、なに俺もお礼みたいなこと言ってんだ。
ここは俺の家じゃない。昨日、警部から聞き出したくせになに、自宅に連れ込んでんだよ。視界に映るのは、何処か立派な部屋。それでも高校生が暮らしていることを示すものがたくさん溢れてて、名探偵の部屋なんだってことが容易にわかる。
ってことで、俺が今居座っているのは名探偵のベッドってことなんだろーけど。
目が覚めた瞬間、眩い光と共に視界に入ってきたのは名探偵の蒼い瞳だった。
なんで、とまた繰り返される。
なんで、一緒に寝てんだっこの名探偵は!
「つか、お前」
「あ?」
「結構、面白いな」
なっなにが!?
「悪いけど、俺は別んとこで寝ようと思ってたんだぜ。それを止めたのは、お前。寒いとかいって人を引き摺り込んだの、覚えてねぇのか?」
「え?」
「ま、それなりに熱もさがったみてぇだけど。まだ、あるからもう暫く寝とけ。宮野がお前用に調合してくれた薬あるし、今なんか食うもんと飲むもん持ってきてやっから」
と、言い残して隣にあった体温は呆気なく、消え去る。
とんとん、と軽い音をたてて階段をおりていく音が完全になくなってから、頭を抱えた。
「・・・・・んだよ」
行動の意味がわからない。
昨日だって、なんか友達っぽいよーな感じで中森警部と話してたし。
自分んちに連れてきたってことは。
「やっぱ、ばれてんだろーなぁ・・」
あっさりとあんなにも簡単に、彼は俺の素性を知ってしまった。
「これって、失態ってやつだよな」
逃げなければならないけど、どうせもうばれちまってるし。
「無駄?」
昨日よりは落ち着いたけど、まだ体調がひどいこともわかる。
「8度ちょっとってとこかなぁ」
なんとなく動くのが億劫になって、シーツに沈み込む。
陽気があたたかい。射してくる光が優しい。
「なんだかなぁ・・・」
服は脱がされてた。多分、名探偵のパジャマなんだろうな、これ。ドアの近くに真っ黒な制服が掛けられてる。その中に、俺がキッドである明らかな証拠が、物証ある。
昨日手に入れた、石。確認してないから、まだ返却してない。制服のポケットに無造作に突っ込んだまま。
「やっぱ、気付かれてんだろーなぁ・・」
なら、何故問い詰めてこないんだろうか?
名探偵のくせに。
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