日々、散文。好きなもの三昧。ナルトとか野球(巨/人・ワク)とかサッカー(俊/輔)とか(本誌ネタバレあり。ご注意ください)
Posted by りい。 - 2008.03.30,Sun
快新っぽい新快風味な、怪盗と探偵っぽい途中なやつです~…
俺、本当は知ってたんだ。
頭を抱えていた。
これからのことは、決めている。
絶対成し遂げてやる、と思っている。
それでも、今現状をどうすべきか、頭を抱えていた。
工藤新一、の姿を取り戻してからまだ数時間。
今まで見たことのないような顔で灰原が持ってきたものは、カプセルだった。痛みを伴いながらも取り戻すことの出来た自分に彼女には、感謝の言葉を山ほど告げた。
そうして、考えたひとつ、のこと。
蘭に、と思った。
でも、同時にそれは出来ないとも、思った。
ずっと傍に居た。偽りばかりだったけど、本当もあった。
いつ帰ってくるかわからない俺をずっと待っていてくれた、人。
会いたい。でも、出来ない。工藤新一の姿は危険、なんだ。わかっている。
やっと取り戻すことの出来た自分。でも、まだ駄目、だ。
成し遂げて、いない。
「・・・仕方ねぇか」
片付けなければならないことがある。突き止めて、とことんまで追い詰めて、壊す。
それが出来なければ、俺は何時までたっても自分として生きていくことが出来ない。わかってる。わかってる、けど。
「此処も危険だな」
工藤邸。自分の家。其処に留まることすら出来ない。一刻も早く移動して、これからを考えなければならない。けど、何処に?
博士の家は駄目、だ。近過ぎるし、工藤新一との繋がりがある。
ロス。両親の元へ飛び立つにしても、それなりの距離と時間が掛かってしまう。もう子供の姿ではない。どうして、戻る前にこれからのことを考えなかったんだ、と今更ながらの後悔だけが過ぎる。
「どうする?」
自分に問い掛ける。取り合えずは、父親に連絡するのが一番だろうと、携帯を手にとった瞬間、ふわりと今まで感じなかった風を感じた。
「え?」
まさか、と思って振り返った先に、信じられない人物が居て、疑問符のような声しか出てこなかった。
「こんばんわ、名探偵」
開いた、窓。抜ける、風。棚引く、マント。
しっかり後ろに月を背負って現れたのは、国際指名手配された犯罪者。
「お困りのようで」
ふ、と浮かべられた笑みが、声が全てを物語っていた。
「・・・どうして、お前」
「なんなら、手、貸すけど?」
どうする?なんて言いやがって。この野郎。
「どうするつもりだよ」
「いい隠れ家があるんだ。名探偵には相応しくない部屋かも、だけど」
「んだよ、それ」
「その姿は危険なんだろ?身を隠すのに困ってんだろ?なら、工藤新一とはなんら関係のない俺に盗まれるのが一番、だと思わないか?」
提案のように発せられた声だったが、決して提案ではないことくらいわかっていた。
「・・・お前の狙いはなんだ?」
「ほう」
「何を狙ってんだよ。親切心で俺を連れ出そうなんてことはねぇんだろ?」
「わかっていらっしゃるのであれば、話しは早い。俺が欲しいのは、あんたの探偵としての能力と、情報。そして、お前にも隠れ家を提供するだけではなく、俺が持ってる情報を提供する。裏世界なんて意外と狭いんだぜ」
だから、50/50だろ、なんていうけど。
んなわけねぇだろ。
悔しいからそんなことは言わないまま、手を出した。
「んじゃ、盗んでもらおうか。俺を」
「では」
そう言った怪盗はマントで俺の身を包み込むと、あっという間に違う誰かへと変えた。
「裏手にバイクあるから、」
そういった怪盗も既に怪盗ではなくなっていた。
何処にでもいる、ただの少年になっていた。
+-----------------------------------------------------------------------+
「つか、此処?」
「そう、此処」
連れられたのは、マンションとは言い難いアパート。
少し寂れた感のあるものだった。
「汚いとこだけど、どうぞ」
部屋はみっつ。玄関から連なったキッチンに、居間。その右手と左手に扉、があるだけ。
「狭くて悪いね。あ、右手の部屋には一応ベッドあるから、名探偵は其処使って。左の部屋は俺専用」
「専用って?」
「盗み関連のものがおいてあんだよ。別に入ってもいいけど」
と、いう了承の言葉が聞こえたから遠慮なく入り込む。そこには、3台のパソコンとプリンタが一台あるだけ、だった。
「情報手にするだけの部屋ってわけか」
「そ。名探偵には色々やってほしいことがあるから、退屈はしないと思うけど」
「俺にお前の犯罪に加担しろって言ってんのかよ?」
「んなわけねぇだろ。俺のすることは俺がやること。名探偵は名探偵がすべきことをやるだけ」
と、言いながら差し出された紙の束。
「これって」
「お前を狙ってる組織関連。結構な犯罪やってる。紙面でしかねぇけどそこからお前は真実を探れるだろう?組織、追い詰める足になる。容疑者はあがってるけど、ある意味迷宮入りになりかけてるもんばっか。犯人見つけりゃそこから組織に繋がる何かを得ることも可能だろうし。ま、頑張ってくれ」
言うだけ言って、彼は部屋の中へと閉じ篭る。俺は扉口に佇んだまま渡された紙の束を捲る。入り込んでくる大量の文字に思考が動き出す。けど。
「探偵の能力っていったよな」
ふと、漏れた声に彼は笑った。
「言っただろ。裏世界って意外と狭いって。実は俺もとある組織を追ってる。お前が解き明かしたものからそこに繋がる可能性も高いってわけ。一石二鳥みたいな感じ?」
「情報は?」
「お前の親父さんがすごい情報を色々持ってるって聞いた。可愛い一人息子の状況を把握してるだろうから、お前が欲しがるもんはそれなりにくれるんだろ?」
「それは約束出来ねぇな」
「些細なものでもなんでもいい。・・・お前の現状を話してもいい。親の支援は必要だろう?場所を告げられると困るけどな」
「了解した。じゃ、遠慮なく親父には話すぜ」
「どうぞ」
そこから、怪盗との奇妙な共同生活が始まる。
+----------------------------------------------------------------------+
聞こえた声に、驚愕した。
どうして?と見た先で、彼は薄く笑っていた。
「蘭?」
場所を知られると困る、と言ったはずなのにどうして?
「新一」
俺と彼との間に立っているのは、紛れもなく大切な幼馴染、だった。
「じゃ、俺は暫く時間潰してくるから。帰るときは連絡くれよ」
送ってくから、と言い残し彼は居なくなる。
ふたりになった、空間。
「久し振り、だね」
「ああ」
「居なくなっちゃったと思ったら、やっぱり事件だったんだ」
「え?」
「あの人から、ちょっとだけ聞いたよ。新一は今、すごく危険な事件に巻き込まれててそれを解決するまで、公に姿を現すことが出来ないんだって」
「そ、か・・」
「でも、嬉しい」
「嬉しい?」
「新一が、元気そうで」
ふうわり、と微笑んだ彼女に知らずに手が伸びていた。
「ごめんな。迷惑掛ける」
「ううん」
「まだ、時間が掛かりそうなんだ」
「うん」
「連絡はする・・けど、こうして会うことは暫くは出来ないと思う」
「わかってるよ」
「サンキュ」
+----------------------------------------------------------------------+
「なんであんなことしたんだよ」
「あんなことって?」
「蘭のことだよ」
ああ、と彼はなんでもないふうに笑う。
「だって、会いたかったんだろ?」
「そんなこと」
「ないとは言わせないぜ、名探偵。良かったな、あの子もすごく嬉しそうだった」
「よかったのかよ?此処に連れてきたりして」
「だいじょーぶ。ちゃんと場所わかんなくなるようにバイク走らせたし。彼女にも危険なことは告げてあるし。ちゃんと理解してくれてたしな。それを誰彼構わず話すような馬鹿な女じゃないだろ」
+--------------------------------------------------------------------+
気付いたことがあった。
「なぁ、お前いつ寝てるんだ?」
数日。まだ此処に来てから数日だけど、眠っている彼を見たことが無かった。深夜、目が覚めたことはあった。が、彼は眠っていなかった。
「あ?」
「いや、だって夜とか・・寝てないだろ?」
「ちゃんと寝てるよ」
「嘘つくなよ」
「寝てるって。いくら時間がないからって不眠不休なんて無理だろ。ちゃんと寝てるからさ・・大丈夫だよ」
ありがとう、とつけられてあっさりと終わってしまった、会話。
俺がずっと此処に居る間でも、彼は外へ出ている。
外で、俺の知らないどこかで眠っているのだろうか?
此処では眠れないということなのだろうか?
俺が居る、この場所では?
「あ」
そこでまた、今更ながらなことに気付く。
「お前、名は?」
「名前?」
「そう」
「・・・そんなん必要ねぇだろ」
「必要あるから聞いてんだろ」
「ここには俺たち二人しか居ないんだ。必要ない。呼びかけるのに必要だというなら、キッドでいい。お前が俺を知ることはない」
言い切られて、何処かが痛んだような気がした。
「そんなことなんかどーでもいいことだろ?名探偵にはやるべきことが沢山あるんだから、さ。気休めには付き合うけど、それ以外は時間の無駄ってもんだぜ」
*----------------------------------------------------------------------*
なんとなく、書きたくなった話し。
まだまとまってないので、箇条書き。(当時の記載)
らしいですよ(笑)
結局、日記に3まで続けて完結に至れなかった成れの果て。こーいうの多いなぁ…(泣)
頭を抱えていた。
これからのことは、決めている。
絶対成し遂げてやる、と思っている。
それでも、今現状をどうすべきか、頭を抱えていた。
工藤新一、の姿を取り戻してからまだ数時間。
今まで見たことのないような顔で灰原が持ってきたものは、カプセルだった。痛みを伴いながらも取り戻すことの出来た自分に彼女には、感謝の言葉を山ほど告げた。
そうして、考えたひとつ、のこと。
蘭に、と思った。
でも、同時にそれは出来ないとも、思った。
ずっと傍に居た。偽りばかりだったけど、本当もあった。
いつ帰ってくるかわからない俺をずっと待っていてくれた、人。
会いたい。でも、出来ない。工藤新一の姿は危険、なんだ。わかっている。
やっと取り戻すことの出来た自分。でも、まだ駄目、だ。
成し遂げて、いない。
「・・・仕方ねぇか」
片付けなければならないことがある。突き止めて、とことんまで追い詰めて、壊す。
それが出来なければ、俺は何時までたっても自分として生きていくことが出来ない。わかってる。わかってる、けど。
「此処も危険だな」
工藤邸。自分の家。其処に留まることすら出来ない。一刻も早く移動して、これからを考えなければならない。けど、何処に?
博士の家は駄目、だ。近過ぎるし、工藤新一との繋がりがある。
ロス。両親の元へ飛び立つにしても、それなりの距離と時間が掛かってしまう。もう子供の姿ではない。どうして、戻る前にこれからのことを考えなかったんだ、と今更ながらの後悔だけが過ぎる。
「どうする?」
自分に問い掛ける。取り合えずは、父親に連絡するのが一番だろうと、携帯を手にとった瞬間、ふわりと今まで感じなかった風を感じた。
「え?」
まさか、と思って振り返った先に、信じられない人物が居て、疑問符のような声しか出てこなかった。
「こんばんわ、名探偵」
開いた、窓。抜ける、風。棚引く、マント。
しっかり後ろに月を背負って現れたのは、国際指名手配された犯罪者。
「お困りのようで」
ふ、と浮かべられた笑みが、声が全てを物語っていた。
「・・・どうして、お前」
「なんなら、手、貸すけど?」
どうする?なんて言いやがって。この野郎。
「どうするつもりだよ」
「いい隠れ家があるんだ。名探偵には相応しくない部屋かも、だけど」
「んだよ、それ」
「その姿は危険なんだろ?身を隠すのに困ってんだろ?なら、工藤新一とはなんら関係のない俺に盗まれるのが一番、だと思わないか?」
提案のように発せられた声だったが、決して提案ではないことくらいわかっていた。
「・・・お前の狙いはなんだ?」
「ほう」
「何を狙ってんだよ。親切心で俺を連れ出そうなんてことはねぇんだろ?」
「わかっていらっしゃるのであれば、話しは早い。俺が欲しいのは、あんたの探偵としての能力と、情報。そして、お前にも隠れ家を提供するだけではなく、俺が持ってる情報を提供する。裏世界なんて意外と狭いんだぜ」
だから、50/50だろ、なんていうけど。
んなわけねぇだろ。
悔しいからそんなことは言わないまま、手を出した。
「んじゃ、盗んでもらおうか。俺を」
「では」
そう言った怪盗はマントで俺の身を包み込むと、あっという間に違う誰かへと変えた。
「裏手にバイクあるから、」
そういった怪盗も既に怪盗ではなくなっていた。
何処にでもいる、ただの少年になっていた。
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「つか、此処?」
「そう、此処」
連れられたのは、マンションとは言い難いアパート。
少し寂れた感のあるものだった。
「汚いとこだけど、どうぞ」
部屋はみっつ。玄関から連なったキッチンに、居間。その右手と左手に扉、があるだけ。
「狭くて悪いね。あ、右手の部屋には一応ベッドあるから、名探偵は其処使って。左の部屋は俺専用」
「専用って?」
「盗み関連のものがおいてあんだよ。別に入ってもいいけど」
と、いう了承の言葉が聞こえたから遠慮なく入り込む。そこには、3台のパソコンとプリンタが一台あるだけ、だった。
「情報手にするだけの部屋ってわけか」
「そ。名探偵には色々やってほしいことがあるから、退屈はしないと思うけど」
「俺にお前の犯罪に加担しろって言ってんのかよ?」
「んなわけねぇだろ。俺のすることは俺がやること。名探偵は名探偵がすべきことをやるだけ」
と、言いながら差し出された紙の束。
「これって」
「お前を狙ってる組織関連。結構な犯罪やってる。紙面でしかねぇけどそこからお前は真実を探れるだろう?組織、追い詰める足になる。容疑者はあがってるけど、ある意味迷宮入りになりかけてるもんばっか。犯人見つけりゃそこから組織に繋がる何かを得ることも可能だろうし。ま、頑張ってくれ」
言うだけ言って、彼は部屋の中へと閉じ篭る。俺は扉口に佇んだまま渡された紙の束を捲る。入り込んでくる大量の文字に思考が動き出す。けど。
「探偵の能力っていったよな」
ふと、漏れた声に彼は笑った。
「言っただろ。裏世界って意外と狭いって。実は俺もとある組織を追ってる。お前が解き明かしたものからそこに繋がる可能性も高いってわけ。一石二鳥みたいな感じ?」
「情報は?」
「お前の親父さんがすごい情報を色々持ってるって聞いた。可愛い一人息子の状況を把握してるだろうから、お前が欲しがるもんはそれなりにくれるんだろ?」
「それは約束出来ねぇな」
「些細なものでもなんでもいい。・・・お前の現状を話してもいい。親の支援は必要だろう?場所を告げられると困るけどな」
「了解した。じゃ、遠慮なく親父には話すぜ」
「どうぞ」
そこから、怪盗との奇妙な共同生活が始まる。
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聞こえた声に、驚愕した。
どうして?と見た先で、彼は薄く笑っていた。
「蘭?」
場所を知られると困る、と言ったはずなのにどうして?
「新一」
俺と彼との間に立っているのは、紛れもなく大切な幼馴染、だった。
「じゃ、俺は暫く時間潰してくるから。帰るときは連絡くれよ」
送ってくから、と言い残し彼は居なくなる。
ふたりになった、空間。
「久し振り、だね」
「ああ」
「居なくなっちゃったと思ったら、やっぱり事件だったんだ」
「え?」
「あの人から、ちょっとだけ聞いたよ。新一は今、すごく危険な事件に巻き込まれててそれを解決するまで、公に姿を現すことが出来ないんだって」
「そ、か・・」
「でも、嬉しい」
「嬉しい?」
「新一が、元気そうで」
ふうわり、と微笑んだ彼女に知らずに手が伸びていた。
「ごめんな。迷惑掛ける」
「ううん」
「まだ、時間が掛かりそうなんだ」
「うん」
「連絡はする・・けど、こうして会うことは暫くは出来ないと思う」
「わかってるよ」
「サンキュ」
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「なんであんなことしたんだよ」
「あんなことって?」
「蘭のことだよ」
ああ、と彼はなんでもないふうに笑う。
「だって、会いたかったんだろ?」
「そんなこと」
「ないとは言わせないぜ、名探偵。良かったな、あの子もすごく嬉しそうだった」
「よかったのかよ?此処に連れてきたりして」
「だいじょーぶ。ちゃんと場所わかんなくなるようにバイク走らせたし。彼女にも危険なことは告げてあるし。ちゃんと理解してくれてたしな。それを誰彼構わず話すような馬鹿な女じゃないだろ」
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気付いたことがあった。
「なぁ、お前いつ寝てるんだ?」
数日。まだ此処に来てから数日だけど、眠っている彼を見たことが無かった。深夜、目が覚めたことはあった。が、彼は眠っていなかった。
「あ?」
「いや、だって夜とか・・寝てないだろ?」
「ちゃんと寝てるよ」
「嘘つくなよ」
「寝てるって。いくら時間がないからって不眠不休なんて無理だろ。ちゃんと寝てるからさ・・大丈夫だよ」
ありがとう、とつけられてあっさりと終わってしまった、会話。
俺がずっと此処に居る間でも、彼は外へ出ている。
外で、俺の知らないどこかで眠っているのだろうか?
此処では眠れないということなのだろうか?
俺が居る、この場所では?
「あ」
そこでまた、今更ながらなことに気付く。
「お前、名は?」
「名前?」
「そう」
「・・・そんなん必要ねぇだろ」
「必要あるから聞いてんだろ」
「ここには俺たち二人しか居ないんだ。必要ない。呼びかけるのに必要だというなら、キッドでいい。お前が俺を知ることはない」
言い切られて、何処かが痛んだような気がした。
「そんなことなんかどーでもいいことだろ?名探偵にはやるべきことが沢山あるんだから、さ。気休めには付き合うけど、それ以外は時間の無駄ってもんだぜ」
*----------------------------------------------------------------------*
なんとなく、書きたくなった話し。
まだまとまってないので、箇条書き。(当時の記載)
らしいですよ(笑)
結局、日記に3まで続けて完結に至れなかった成れの果て。こーいうの多いなぁ…(泣)
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