日々、散文。好きなもの三昧。ナルトとか野球(巨/人・ワク)とかサッカー(俊/輔)とか(本誌ネタバレあり。ご注意ください)
Posted by りい。 - 2008.11.29,Sat
「ぶっちゃけ愛しちゃってんだ」
※カカサスですー。ヘタレなカカシ先生です…そんなんでも宜しければ、途中までですが。
※カカサスですー。ヘタレなカカシ先生です…そんなんでも宜しければ、途中までですが。
あ、
いつの間にか深い眠りに落ちていたらしき思考がなんとなく浮上してきたのには、わけがある。いつもなら、ない、ものを感じ取ったからだ。なんだ?と自分に問い返してみれば、なんてことはない答えは直ぐ、出た。出たが、あれ?と違う疑問が浮かんでくる。それでもそれを放棄してこのまままた眠りの世界に入り込みたいと思うのは、純粋に気持ちいいから、だ。
腕の中に、あるのは体温。
ここ数年、実はご無沙汰だった。
付き合いというものは苦手、だ。人間関係のいざこざも嫌いで、どちらかというとひとりで居る方が楽だし、なんでもひとりで出来るし。まぁ、それなりに遊んでもいたのだが、それは人間誰しもにある欲求のようなもんで。適当に適度に遊んで、一夜で終わり。はい、さよならだった。自分の空間に他人を入れるのは好まないので、基本外。自分の部屋以外なら何処でも良かった。ってのに、なんだかなぁ。目を閉ざしたままでも自分の居場所くらいわかる。完全に部屋のベッドの上だ。ってことはなんだ、俺ってば久し振りにこの中に他人を許したってのか?あ~でもなんか気持ちいいし。心地好いし。嫌悪なんて全く感じないし。出来ればこのまま、眠りたいんだけどなぁ。けどなぁ。
と、二回繰り返したとこで、襲ってくる睡魔よりも腕の中が気になったから、目をある意味無理矢理に開けた。
先に見えたのは、黒。
俺が僅かに動いたからか、腕の中の体温も微妙に動く。覚醒するような気配があって、あれ?とまた疑問が浮かんだ。
だって、これ。
あ、あれ?
「ん、」
サスケ?
もそっと腕の中の表情があがる。眠たそうに向けられた視線は確かに俺を捉えた。
あ、マズイ。
ふと、過ぎった言葉が多分もろ顔に出たかもしれない。俺を見たサスケの目の色が変わる。みるみる内に無表情に切り替わり、眠たさを帯びた黒はゆっくりと伏せられ、背に廻っていた俺の手から抜け出す。脇におり、近くにあったタオルで一応という感じで身を隠す。シャワー借りるな、となんでもない声で言って、そのまま扉の向こうに消えようとしたところで、一旦止まった。
「別になんとも思ってねぇから」
感情なく告げられた言葉はそれ、で。え?と変に声をあげた俺になど視線を向けることなく、淡々と言う。
「あんたが気にすることねぇって言ってんだ。誘ったのは俺だし。ま、任務明けはなんとなくそういう気分になるってだけで別に深い意味なんてねぇし。大抵こんなんだし」
大抵こんなんってどんなだよ。
「いつもは見ず知らずのやつ誘うんだけどな。今日はなんとなく億劫で。あんたなら別に気にしねぇかな、と思った程度だから」
って、なに?それ?
「だから、気にしなくていい。お互い、それなりにいい思いしたんだから、別にいいだろ。忘れろ」
と、結局俺を一度としてみることなくサスケはドアの向こうに消えた。
すぐさま聞こえてくる、水の音。
「あ~・・」
部屋ん中を見れば、二人分の衣服が散ばってる。覚えているのは、待機所で煙草を吸ってたら、そこにサスケが来て、任務明けか?と問われて、そうだと答えると、これ、と差し出してきたのは、酒だった。貰ったけどあんま呑めないと言うから、くれんの?と聞いたら違うと言われた。手伝ってくれ、と言う。折角貰ったものだし、くれた人にも悪いと思ったのだろう。意外にもそんなに酒に強くないらしいサスケとしてはちょっと呑んで捨てるわけにもいかず、ってことだろう。結構律儀な性格してんだよね、と勝手に理解したふりをして、いいよと言った。で、何故か俺んちってことになって、あとは適当に買ってきた食い物と一緒に酒、呑み始めて。で、どうしたんだっけ?
「・・・・マジで?」
実際、よく覚えてない。忘れたいのかもしれないが、よく覚えてない。
でも、間違いなく。
「ヤ、っちゃった?」
よね。
「あ~・・」
頭を抱えるしか、なかった。
で、気付けば頭を抱えたまま、寝てたらしい。自分の図太さに呆れた先には、サスケの姿はなく。で、その数日後。ナルトに呼び出された。
「・・・なぁ、カカシ先生」
「ん、」
「俺ってばさ、」
「なんだよ」
「サスケのことすげぇ大切に思ってんだ」
うん、知ってる。
「好きなんだ」
うん、わかってる。
「ぶっちゃけ、愛しちゃってんだ」
だよね。
「何が言いたいか、わかるよな?先生」
呼び出されたのは、居酒屋だ。いつものナルトだった。先生ってばこの後、時間ある?なんて気軽に話し掛けてきて、俺さたまにはカカシ先生と飯食いたいってばよ、と断る間もなく引っ張られた。なんとなく用件なんてわかってたっつーか。このタイミングではそれしかない、と思ってた。居酒屋を選んでくれたのは、ナルトの優しさなのかもしれない。酒という逃げ道を作ってくれてるんだろう。それでも一直線に投げ掛けられた問いは、ほんと真っ直ぐ過ぎて、困る。
なんにしても、ナルトの用件は、サスケ、だ。
現に名も出てきたし、どう思ってるのかもはっきりと言った。
サスケから言うわけもないだろうから、きっとナルトが気付いたのかもしれない。あれから数日、ばったり出くわすことが数回あった。あったが、サスケはそれまでと変わらずな態度だった。多分、違ったのは俺のほうかもしれない。原因はもちろん、あの夜のこと、だ。抱いたことは認める。記憶がないのは申し訳ないと思うが、それ以上にショックだったのはサスケが言ったこと、だ。まるで誰でも良かった、と言わんばかりの言葉が繋げられて、いつもそうしているととれるように言い放たれた。実際、どうなのかなんて知るわけもないが、あのサスケが言ったんだ。ショック、だろ?そりゃ、あの外見だ。容姿、だ。声を掛ければ男でも女でもより取り見取りってとこだろうが、そういうやつじゃないと勝手に思ってた。聖人君子のように、思ってた。誰も触れることなど出来ないように思ってて。だから、彼は誰のものでもない。今、横で愛の告白を本人ではない俺にしたナルトでも、ずっと一生の恋と言い張るサクラでも、誰のものにもならないんじゃないか、なんて俺もどうかしている。サスケだって、人間だ。そういう欲求があって当たり前、だ。でもどこかで神聖なものと勝手に思い込んでいた。しかも、
「・・・先生はどう思ってんの?」
どうって言われてもなぁ。
可愛い教え子で、唯一俺の技を教えた、子だ。そりゃ、特別に思ってる。
「俺、結構怒ってんだけど、さ」
あ~それもわかるよ。
お前がどれ程、サスケのこと大切にしてるのかも、ちゃんとわかってる。
伊達に傍で見てきたわけじゃない。
だからこそ、俺は。
+----------------------------------------------------------------
すげぇ途中までですが…
ナルサスじゃないナルトに、サスケのこと「愛してる」って言わせたかったんです…
スンマセン。
どこかで最後まで書けたら、書きたいなぁ…
つか、こんなサッケさんでゴメンなさい!
もちろん、彼はそんな子じゃないですよ~…
いつの間にか深い眠りに落ちていたらしき思考がなんとなく浮上してきたのには、わけがある。いつもなら、ない、ものを感じ取ったからだ。なんだ?と自分に問い返してみれば、なんてことはない答えは直ぐ、出た。出たが、あれ?と違う疑問が浮かんでくる。それでもそれを放棄してこのまままた眠りの世界に入り込みたいと思うのは、純粋に気持ちいいから、だ。
腕の中に、あるのは体温。
ここ数年、実はご無沙汰だった。
付き合いというものは苦手、だ。人間関係のいざこざも嫌いで、どちらかというとひとりで居る方が楽だし、なんでもひとりで出来るし。まぁ、それなりに遊んでもいたのだが、それは人間誰しもにある欲求のようなもんで。適当に適度に遊んで、一夜で終わり。はい、さよならだった。自分の空間に他人を入れるのは好まないので、基本外。自分の部屋以外なら何処でも良かった。ってのに、なんだかなぁ。目を閉ざしたままでも自分の居場所くらいわかる。完全に部屋のベッドの上だ。ってことはなんだ、俺ってば久し振りにこの中に他人を許したってのか?あ~でもなんか気持ちいいし。心地好いし。嫌悪なんて全く感じないし。出来ればこのまま、眠りたいんだけどなぁ。けどなぁ。
と、二回繰り返したとこで、襲ってくる睡魔よりも腕の中が気になったから、目をある意味無理矢理に開けた。
先に見えたのは、黒。
俺が僅かに動いたからか、腕の中の体温も微妙に動く。覚醒するような気配があって、あれ?とまた疑問が浮かんだ。
だって、これ。
あ、あれ?
「ん、」
サスケ?
もそっと腕の中の表情があがる。眠たそうに向けられた視線は確かに俺を捉えた。
あ、マズイ。
ふと、過ぎった言葉が多分もろ顔に出たかもしれない。俺を見たサスケの目の色が変わる。みるみる内に無表情に切り替わり、眠たさを帯びた黒はゆっくりと伏せられ、背に廻っていた俺の手から抜け出す。脇におり、近くにあったタオルで一応という感じで身を隠す。シャワー借りるな、となんでもない声で言って、そのまま扉の向こうに消えようとしたところで、一旦止まった。
「別になんとも思ってねぇから」
感情なく告げられた言葉はそれ、で。え?と変に声をあげた俺になど視線を向けることなく、淡々と言う。
「あんたが気にすることねぇって言ってんだ。誘ったのは俺だし。ま、任務明けはなんとなくそういう気分になるってだけで別に深い意味なんてねぇし。大抵こんなんだし」
大抵こんなんってどんなだよ。
「いつもは見ず知らずのやつ誘うんだけどな。今日はなんとなく億劫で。あんたなら別に気にしねぇかな、と思った程度だから」
って、なに?それ?
「だから、気にしなくていい。お互い、それなりにいい思いしたんだから、別にいいだろ。忘れろ」
と、結局俺を一度としてみることなくサスケはドアの向こうに消えた。
すぐさま聞こえてくる、水の音。
「あ~・・」
部屋ん中を見れば、二人分の衣服が散ばってる。覚えているのは、待機所で煙草を吸ってたら、そこにサスケが来て、任務明けか?と問われて、そうだと答えると、これ、と差し出してきたのは、酒だった。貰ったけどあんま呑めないと言うから、くれんの?と聞いたら違うと言われた。手伝ってくれ、と言う。折角貰ったものだし、くれた人にも悪いと思ったのだろう。意外にもそんなに酒に強くないらしいサスケとしてはちょっと呑んで捨てるわけにもいかず、ってことだろう。結構律儀な性格してんだよね、と勝手に理解したふりをして、いいよと言った。で、何故か俺んちってことになって、あとは適当に買ってきた食い物と一緒に酒、呑み始めて。で、どうしたんだっけ?
「・・・・マジで?」
実際、よく覚えてない。忘れたいのかもしれないが、よく覚えてない。
でも、間違いなく。
「ヤ、っちゃった?」
よね。
「あ~・・」
頭を抱えるしか、なかった。
で、気付けば頭を抱えたまま、寝てたらしい。自分の図太さに呆れた先には、サスケの姿はなく。で、その数日後。ナルトに呼び出された。
「・・・なぁ、カカシ先生」
「ん、」
「俺ってばさ、」
「なんだよ」
「サスケのことすげぇ大切に思ってんだ」
うん、知ってる。
「好きなんだ」
うん、わかってる。
「ぶっちゃけ、愛しちゃってんだ」
だよね。
「何が言いたいか、わかるよな?先生」
呼び出されたのは、居酒屋だ。いつものナルトだった。先生ってばこの後、時間ある?なんて気軽に話し掛けてきて、俺さたまにはカカシ先生と飯食いたいってばよ、と断る間もなく引っ張られた。なんとなく用件なんてわかってたっつーか。このタイミングではそれしかない、と思ってた。居酒屋を選んでくれたのは、ナルトの優しさなのかもしれない。酒という逃げ道を作ってくれてるんだろう。それでも一直線に投げ掛けられた問いは、ほんと真っ直ぐ過ぎて、困る。
なんにしても、ナルトの用件は、サスケ、だ。
現に名も出てきたし、どう思ってるのかもはっきりと言った。
サスケから言うわけもないだろうから、きっとナルトが気付いたのかもしれない。あれから数日、ばったり出くわすことが数回あった。あったが、サスケはそれまでと変わらずな態度だった。多分、違ったのは俺のほうかもしれない。原因はもちろん、あの夜のこと、だ。抱いたことは認める。記憶がないのは申し訳ないと思うが、それ以上にショックだったのはサスケが言ったこと、だ。まるで誰でも良かった、と言わんばかりの言葉が繋げられて、いつもそうしているととれるように言い放たれた。実際、どうなのかなんて知るわけもないが、あのサスケが言ったんだ。ショック、だろ?そりゃ、あの外見だ。容姿、だ。声を掛ければ男でも女でもより取り見取りってとこだろうが、そういうやつじゃないと勝手に思ってた。聖人君子のように、思ってた。誰も触れることなど出来ないように思ってて。だから、彼は誰のものでもない。今、横で愛の告白を本人ではない俺にしたナルトでも、ずっと一生の恋と言い張るサクラでも、誰のものにもならないんじゃないか、なんて俺もどうかしている。サスケだって、人間だ。そういう欲求があって当たり前、だ。でもどこかで神聖なものと勝手に思い込んでいた。しかも、
「・・・先生はどう思ってんの?」
どうって言われてもなぁ。
可愛い教え子で、唯一俺の技を教えた、子だ。そりゃ、特別に思ってる。
「俺、結構怒ってんだけど、さ」
あ~それもわかるよ。
お前がどれ程、サスケのこと大切にしてるのかも、ちゃんとわかってる。
伊達に傍で見てきたわけじゃない。
だからこそ、俺は。
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すげぇ途中までですが…
ナルサスじゃないナルトに、サスケのこと「愛してる」って言わせたかったんです…
スンマセン。
どこかで最後まで書けたら、書きたいなぁ…
つか、こんなサッケさんでゴメンなさい!
もちろん、彼はそんな子じゃないですよ~…
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