日々、散文。好きなもの三昧。ナルトとか野球(巨/人・ワク)とかサッカー(俊/輔)とか(本誌ネタバレあり。ご注意ください)
Posted by りい。 - 2008.10.01,Wed
実際、俺自身には『価値』なんてもんは、ない。
伸ばされた手の先には、神々しいばかりの未来。
ああ、そういえばあいつの後ろに太陽があって、マジで後光が射してるかみたいに思えて、目を細めたんだった。
だから、知らずに指先を絡めてしまったなんて、馬鹿げてる。
大体にして、根本を間違っていた。
『一緒に、』なんて、在り得ないことだ。
今更ながらに気付いて、頭を抱える。
「まぁ、捨てようとしてたんだ。変わることはない、か」
僅かながらに、期待してしまった自分を恥じる。
そんなわけ、ないのだ。
里は、俺を許すという。といっても数年監視下に置かれる。完全に過去を過去と出来うるまで、完全支配下に置かれ、ただ振られた任務をこなす。まだ音の忍びは何処かしらで復興を狙っているようで、大蛇丸が次の器として育てていた俺を里長に据えようとしているなんて噂もあるらしいし、実際任務といっても、里から出ることもない。完全な密室に閉じ込められる。そんな危険性のある俺を里が許す、といった根源は、ただひとつ。唯一になったものを俺が持っているからで、あって。俺がどうこういうわけではない。写輪眼があれば、俺など実際どうでもいいのだ。
「失明する可能性があることを知らないのか?」
この先、使い続ければ必ず失明する。既に視界は揺らいでる。俺にもそのいつかは必ずやって来る。知っているのならば、早々に摘出したほうがいい。医療の神のような存在である現火影がそれを知らないとは思えない。うちはが火影と関わりがあったかどうかは知らないが、カカシが居るからだ。戻ってきたなり、カカシは俺の耳元で、まだ大丈夫かと尋ねてきた。主語はなかったが、わかる。
す、と右手で右目を抑える。使ってないときですら、視界は揺れ掠れる。それがなにを示しているのかなんてわかっている。
「・・・・いつか」
光を失う。そうすれば、忍者として生きていくことも無理だろう。
それでも、里は俺を許すという。
「ナルト、か」
まだ、九尾は腹ん中、だ。
何時、どうなるかわからない。
「なら、俺じゃなくても」
いいだろ。
どうせ、管理下におかれる。自由なんてもんはない。暗部を何人も俺の為に配置するのも、無駄ってもんだ。なら、もっと優先すべき任務があるはずなのに。そこまでするのは、やっぱナルトの為で。何かしらあった時の、為。
光を失ってしまったのならば、効力も多分消え失せるだろう。
唯一、の眼力。
俺が居なくなれば、永遠に失うことになる、力。
カカシは持っているが、両目ではない。両方が揃わなければ、意味をなさない。九尾を制御するとはそういうこと、だ。
カチャリ、とドアが開く。サスケーと相変わらず能天気な声の主は、気兼ねなく俺の横にやって来る。
あのさ、あのさ、と昔と同じように同じ言葉を繰り返してから何がそんなに嬉しいのか、話し出す。俺には関係のない、今日あったことを、だ。
「そんでさぁ、サクラちゃんなんてさ」
続々と出て来る声を何処か遠巻きに聞きながら、淡々と考える。
考えた末で、意味があるのかわからなくなって混乱をきたす。それでも、そうして欲しい、と思ったから、初めて俺から話し掛けた。
「なぁ」
「へ?」
驚いたナルトが俺を見る。変な顔、と思いながらじっと見つめてきた青い瞳を見返してから、ゆっくりと声を紡ぐ。
「写輪眼、どう思う?」
「は?え?」
「もし、使えるならって話しだ」
「使えるならって、そりゃすげぇ目だし。使えたらすげぇんだろうなとは思うけど」
「欲しいってことか?」
「でも、それはサスケのだし。サスケが居ればいいし。サスケが居るから俺には必要ないってばよ」
「俺が居なければ、必要だってことだよな」
「なんで、そうなるかなぁ」
「 る、よ」
「え?」
「お前に、やる」
+---------------------------------------------------------------------------+
ナルトが持っててもどうにもならんと、思うんですが。
なんとなく、な駄文なので、気にしないでください(笑)
ああ、そういえばあいつの後ろに太陽があって、マジで後光が射してるかみたいに思えて、目を細めたんだった。
だから、知らずに指先を絡めてしまったなんて、馬鹿げてる。
大体にして、根本を間違っていた。
『一緒に、』なんて、在り得ないことだ。
今更ながらに気付いて、頭を抱える。
「まぁ、捨てようとしてたんだ。変わることはない、か」
僅かながらに、期待してしまった自分を恥じる。
そんなわけ、ないのだ。
里は、俺を許すという。といっても数年監視下に置かれる。完全に過去を過去と出来うるまで、完全支配下に置かれ、ただ振られた任務をこなす。まだ音の忍びは何処かしらで復興を狙っているようで、大蛇丸が次の器として育てていた俺を里長に据えようとしているなんて噂もあるらしいし、実際任務といっても、里から出ることもない。完全な密室に閉じ込められる。そんな危険性のある俺を里が許す、といった根源は、ただひとつ。唯一になったものを俺が持っているからで、あって。俺がどうこういうわけではない。写輪眼があれば、俺など実際どうでもいいのだ。
「失明する可能性があることを知らないのか?」
この先、使い続ければ必ず失明する。既に視界は揺らいでる。俺にもそのいつかは必ずやって来る。知っているのならば、早々に摘出したほうがいい。医療の神のような存在である現火影がそれを知らないとは思えない。うちはが火影と関わりがあったかどうかは知らないが、カカシが居るからだ。戻ってきたなり、カカシは俺の耳元で、まだ大丈夫かと尋ねてきた。主語はなかったが、わかる。
す、と右手で右目を抑える。使ってないときですら、視界は揺れ掠れる。それがなにを示しているのかなんてわかっている。
「・・・・いつか」
光を失う。そうすれば、忍者として生きていくことも無理だろう。
それでも、里は俺を許すという。
「ナルト、か」
まだ、九尾は腹ん中、だ。
何時、どうなるかわからない。
「なら、俺じゃなくても」
いいだろ。
どうせ、管理下におかれる。自由なんてもんはない。暗部を何人も俺の為に配置するのも、無駄ってもんだ。なら、もっと優先すべき任務があるはずなのに。そこまでするのは、やっぱナルトの為で。何かしらあった時の、為。
光を失ってしまったのならば、効力も多分消え失せるだろう。
唯一、の眼力。
俺が居なくなれば、永遠に失うことになる、力。
カカシは持っているが、両目ではない。両方が揃わなければ、意味をなさない。九尾を制御するとはそういうこと、だ。
カチャリ、とドアが開く。サスケーと相変わらず能天気な声の主は、気兼ねなく俺の横にやって来る。
あのさ、あのさ、と昔と同じように同じ言葉を繰り返してから何がそんなに嬉しいのか、話し出す。俺には関係のない、今日あったことを、だ。
「そんでさぁ、サクラちゃんなんてさ」
続々と出て来る声を何処か遠巻きに聞きながら、淡々と考える。
考えた末で、意味があるのかわからなくなって混乱をきたす。それでも、そうして欲しい、と思ったから、初めて俺から話し掛けた。
「なぁ」
「へ?」
驚いたナルトが俺を見る。変な顔、と思いながらじっと見つめてきた青い瞳を見返してから、ゆっくりと声を紡ぐ。
「写輪眼、どう思う?」
「は?え?」
「もし、使えるならって話しだ」
「使えるならって、そりゃすげぇ目だし。使えたらすげぇんだろうなとは思うけど」
「欲しいってことか?」
「でも、それはサスケのだし。サスケが居ればいいし。サスケが居るから俺には必要ないってばよ」
「俺が居なければ、必要だってことだよな」
「なんで、そうなるかなぁ」
「 る、よ」
「え?」
「お前に、やる」
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ナルトが持っててもどうにもならんと、思うんですが。
なんとなく、な駄文なので、気にしないでください(笑)
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