日々、散文。好きなもの三昧。ナルトとか野球(巨/人・ワク)とかサッカー(俊/輔)とか(本誌ネタバレあり。ご注意ください)
Posted by りい。 - 2007.06.27,Wed
心待ちにしてくださったお方がいらっしゃったので~調子にのって第二弾(笑)利央準←迅ちゃん編。迅がちょっとかわいそーかも…
「なぁ、迅ってさどーして野球部なの?」
いつもとおり裏なんてない笑顔でそう問い掛けてきたのは此処数ヶ月で仲良くなった、利央だった。多分、一番仲がいいと俺は思ってるけど、利央はどーなんだろ。偶々一緒の部活で同じ1年で、レギュラー組の一員になって、気付けば利央が結構近くに居て、屈託ない笑顔と天真爛漫といっていいのかよくわかんないけど、そんな雰囲気の利央が隣りに自然と居るのはどちらかというと、心地好くって。同じ部活だから野球の悩みとかだって、何気になんでも話せたし。ほら、俺ってさ結構落ちるときは落ちちゃうってか、凹むんだよな。自分でもわかってるから出来るだけなんでもない顔してたりもするんだけどさ、そんな俺に利央はなんとはなしに気付いてくれて、いつもなら準さんと一緒に帰ってるくせにそーいうときに限って、腹減ったーとかどうでもいい理由みたいなので話しを聞いてくれたり。結構感謝してるんだよな、て言ったら、利央は俺もー、お互いさまだねーと笑ってくれた。そーなのかなと思いつつも、利央は嘘なんかつかないってこと知ってたから、そーなんだって思って、親友って言葉がストンと浮かんだ。ああ、そっか。俺と利央って親友なんだって嬉しくもなったりした。だから、不意に問い掛けられたことにも、ストンと答えた。
「野球好きだから」
いつもの風景。レギュラーと言っても1年だから球拾いなんかもやる。そんな最中。慎吾さんがフリーバッティングしてるのを見ながらも拾いながらの、会話だった。
野球が好きと言った俺に、利央はそんなん知ってるよ、とニヘっと笑う。
「でもさ。結構陸上部からも誘いあったんでしょ?」
「ん、まぁそれはそれなりに」
「でも、やっぱ野球だったんだ」
「ちょっと、悩んだけど。やっぱ、野球だなって思って」
「へぇ」
「・・・入学して直ぐくらいかな。ちょっと悩んでた時期があってさ」
「うんうん」
「で、どうしようかって思ってたんだけど・・」
「うん」
「練習見に来たら、野球だって思った」
「へぇー」
そう、それはまだ桜が散っていた、頃。中学んときから足はやいはやい言われてて、桐青に入った先輩から、迅走らないかってすごく誘われてて。中学時代は、野球だった。けど、俺の出番って代打とか代走とかでレギュラーとれなくて、ずっとこのままなのかなって悩んでたりもした。だから、高校に入ったら心機一転で陸上もいいかなって気もどこかにあって。すごく悩んでたときに、ふらりとひとり、練習を見に来て、あ、と思った。
響く、音。
前年度甲子園出場を果たした部だけあって、まだ春先だってのにすごく活気付いてて、俺ここで野球したいなって思った。知らずに没頭してたんだ。スゴイスゴイの前のめりになって覗き見ていた。そんなとき、声を掛けられた。
「入部、希望?」
え?と振り向くとそこには、真っ黒い大きな目があった。うわ、と仰け反った俺を見て、腹を抱えて笑い出す。それはもう、すごく笑って。笑いながらも、ごめんごめん、と涙目で謝れた。
「入部希望なら、中入ってみない?」
「あ、でも」
「強制とかじゃないから、嫌じゃなかったらでいいんだけど」
どうする、と問われて思わず、嫌じゃないです!と勢いで言った俺に、その人はまた笑って、んじゃこっちと手を差し伸べてくれた。
連れられた先には、ブルペン。
和さん、と俺を連れた人が離れていく。入部希望みたいなんすけど、練習中で見てもらってもいいすか?と防具に身を包んだ大きな人に話している。大きな人からの返事は、即答だった。
「いいよ。んと、名前は?」
「あ、はい。真柴迅、です」
「迅ね。俺は河合和己よろしくな。自由に見て廻ってもいいし。ああ、利央が居たな。利央とキャッチボールでもするか?」
「リオ?」
「同じ1年。今日から野球部。って、おーい利央ー」
大きな人が呼んだ先には外人がいて驚いたけど、その外人は日本語をしゃべってた。
「なんすか、和さん」
「おお、こいつは迅ってんだけど入部希望らしいんだ。お前ちょっとキャッチボールとかどうだ?」
「つか、俺は準さんのボール受けたい!」
「アホか、お前」
「んだよーいいじゃん。つか、アホって言わないでよねー準さん。俺は希望じゃなくてもう入部済なんだしさ。ねぇ、和さん」
「って言ってもなぁ。一応、新入部員の手前もあるし。今日は大人しくしとけ」
「はぁい」
「んじゃ、1年同士仲良くやれよ」
と、頭をポンポンと叩いて、カズさん、と呼ばれていた人は俺を連れてきてくれた人と歩いていく。向かった先は、マウンド。ああ、この人たちバッテリーなんだ。
「んで、どーする?」
「ん・・」
何故か視線が動かなかった。見つめた先には、バッテリーの姿。
まず軽く5球な、とカズさんという人が、ボールを投げる。投げた先には、俺をここに連れてきてくれた人、ジュンさんって呼ばれてた、が居て受け取ったボールを何度か握りなおし、モーションへと移る。流れるようなフォームから投げ出された白球は、軽く、という言葉とはうらはらに、空を切るかのようにミットに吸い込まれていって、素直に綺麗だって思った。
さっき、あんなに大笑いして目に涙まで浮かべてた人の、顔つきが全然違う。
トクン、と心臓が鳴った。
綺麗だ、と思った。
投手って特別、なんだって、
「って、迅?」
「あ、うん。ごめん」
「練習見に来たときって、俺と初めて会ったときのこと?」
「うん、そう」
「そっかー。んじゃ、準さんと和さん見てって感じ?」
「てか、ここで野球したいなって」
あの人、と一緒に。
「ふーん。俺もそー思った。和さんとは今年で終わっちゃうけど、でも一緒に野球したいよな」
へへ、と照れたように笑った利央の視線の先が変わる。グランドの片隅。ブルペン。そこには、いつものように仲睦まじく投球練習をしている、メオト、と呼ばれる存在の姿。
準さん、がモーションに入る。指先から離れた白球が和さんめがけて飛んでいく。
ああ、綺麗だ。
心の中だけで思った言葉が、知らずに声になっていたのに気付かなかった。
「綺麗?」
あ、ヤバイ。
ば れた?
じっと、利央が俺を見つめる。ヤバイ、と思ったからこそ声が出ない。
なのに、
「そーだよねぇ、綺麗だよね。準さん」
肯定してしまうから、余計に困る。
だって、知ってる。ちゃんと、言われた。
「準さんって綺麗なのに、可愛いんだよなぁ」
なんでもないふうに言う利央に、嘘なんてない。
「俺は、利央のなんだ」
準さんに言われて、知ってます、と答えた。
俺はそんな準さんが、好き、なんです。
だから、見ていることを、許して。
ごめんな、利央。
+-----------------------------------------------------------------------+
時間がなくなった…つか、もう眠くて駄目…まとまらん(号泣)
書きたいのは最後んとこだったんですが、冒頭が長くなったあげく
繋げる余力がなくなってしまったですよ…玉砕もいいとこ。
ちゃんと、書き上げたいなぁ、これ。
利央準←迅。珍しくちゃんと利央のことを素直に好きな準さん系?
いつもとおり裏なんてない笑顔でそう問い掛けてきたのは此処数ヶ月で仲良くなった、利央だった。多分、一番仲がいいと俺は思ってるけど、利央はどーなんだろ。偶々一緒の部活で同じ1年で、レギュラー組の一員になって、気付けば利央が結構近くに居て、屈託ない笑顔と天真爛漫といっていいのかよくわかんないけど、そんな雰囲気の利央が隣りに自然と居るのはどちらかというと、心地好くって。同じ部活だから野球の悩みとかだって、何気になんでも話せたし。ほら、俺ってさ結構落ちるときは落ちちゃうってか、凹むんだよな。自分でもわかってるから出来るだけなんでもない顔してたりもするんだけどさ、そんな俺に利央はなんとはなしに気付いてくれて、いつもなら準さんと一緒に帰ってるくせにそーいうときに限って、腹減ったーとかどうでもいい理由みたいなので話しを聞いてくれたり。結構感謝してるんだよな、て言ったら、利央は俺もー、お互いさまだねーと笑ってくれた。そーなのかなと思いつつも、利央は嘘なんかつかないってこと知ってたから、そーなんだって思って、親友って言葉がストンと浮かんだ。ああ、そっか。俺と利央って親友なんだって嬉しくもなったりした。だから、不意に問い掛けられたことにも、ストンと答えた。
「野球好きだから」
いつもの風景。レギュラーと言っても1年だから球拾いなんかもやる。そんな最中。慎吾さんがフリーバッティングしてるのを見ながらも拾いながらの、会話だった。
野球が好きと言った俺に、利央はそんなん知ってるよ、とニヘっと笑う。
「でもさ。結構陸上部からも誘いあったんでしょ?」
「ん、まぁそれはそれなりに」
「でも、やっぱ野球だったんだ」
「ちょっと、悩んだけど。やっぱ、野球だなって思って」
「へぇ」
「・・・入学して直ぐくらいかな。ちょっと悩んでた時期があってさ」
「うんうん」
「で、どうしようかって思ってたんだけど・・」
「うん」
「練習見に来たら、野球だって思った」
「へぇー」
そう、それはまだ桜が散っていた、頃。中学んときから足はやいはやい言われてて、桐青に入った先輩から、迅走らないかってすごく誘われてて。中学時代は、野球だった。けど、俺の出番って代打とか代走とかでレギュラーとれなくて、ずっとこのままなのかなって悩んでたりもした。だから、高校に入ったら心機一転で陸上もいいかなって気もどこかにあって。すごく悩んでたときに、ふらりとひとり、練習を見に来て、あ、と思った。
響く、音。
前年度甲子園出場を果たした部だけあって、まだ春先だってのにすごく活気付いてて、俺ここで野球したいなって思った。知らずに没頭してたんだ。スゴイスゴイの前のめりになって覗き見ていた。そんなとき、声を掛けられた。
「入部、希望?」
え?と振り向くとそこには、真っ黒い大きな目があった。うわ、と仰け反った俺を見て、腹を抱えて笑い出す。それはもう、すごく笑って。笑いながらも、ごめんごめん、と涙目で謝れた。
「入部希望なら、中入ってみない?」
「あ、でも」
「強制とかじゃないから、嫌じゃなかったらでいいんだけど」
どうする、と問われて思わず、嫌じゃないです!と勢いで言った俺に、その人はまた笑って、んじゃこっちと手を差し伸べてくれた。
連れられた先には、ブルペン。
和さん、と俺を連れた人が離れていく。入部希望みたいなんすけど、練習中で見てもらってもいいすか?と防具に身を包んだ大きな人に話している。大きな人からの返事は、即答だった。
「いいよ。んと、名前は?」
「あ、はい。真柴迅、です」
「迅ね。俺は河合和己よろしくな。自由に見て廻ってもいいし。ああ、利央が居たな。利央とキャッチボールでもするか?」
「リオ?」
「同じ1年。今日から野球部。って、おーい利央ー」
大きな人が呼んだ先には外人がいて驚いたけど、その外人は日本語をしゃべってた。
「なんすか、和さん」
「おお、こいつは迅ってんだけど入部希望らしいんだ。お前ちょっとキャッチボールとかどうだ?」
「つか、俺は準さんのボール受けたい!」
「アホか、お前」
「んだよーいいじゃん。つか、アホって言わないでよねー準さん。俺は希望じゃなくてもう入部済なんだしさ。ねぇ、和さん」
「って言ってもなぁ。一応、新入部員の手前もあるし。今日は大人しくしとけ」
「はぁい」
「んじゃ、1年同士仲良くやれよ」
と、頭をポンポンと叩いて、カズさん、と呼ばれていた人は俺を連れてきてくれた人と歩いていく。向かった先は、マウンド。ああ、この人たちバッテリーなんだ。
「んで、どーする?」
「ん・・」
何故か視線が動かなかった。見つめた先には、バッテリーの姿。
まず軽く5球な、とカズさんという人が、ボールを投げる。投げた先には、俺をここに連れてきてくれた人、ジュンさんって呼ばれてた、が居て受け取ったボールを何度か握りなおし、モーションへと移る。流れるようなフォームから投げ出された白球は、軽く、という言葉とはうらはらに、空を切るかのようにミットに吸い込まれていって、素直に綺麗だって思った。
さっき、あんなに大笑いして目に涙まで浮かべてた人の、顔つきが全然違う。
トクン、と心臓が鳴った。
綺麗だ、と思った。
投手って特別、なんだって、
「って、迅?」
「あ、うん。ごめん」
「練習見に来たときって、俺と初めて会ったときのこと?」
「うん、そう」
「そっかー。んじゃ、準さんと和さん見てって感じ?」
「てか、ここで野球したいなって」
あの人、と一緒に。
「ふーん。俺もそー思った。和さんとは今年で終わっちゃうけど、でも一緒に野球したいよな」
へへ、と照れたように笑った利央の視線の先が変わる。グランドの片隅。ブルペン。そこには、いつものように仲睦まじく投球練習をしている、メオト、と呼ばれる存在の姿。
準さん、がモーションに入る。指先から離れた白球が和さんめがけて飛んでいく。
ああ、綺麗だ。
心の中だけで思った言葉が、知らずに声になっていたのに気付かなかった。
「綺麗?」
あ、ヤバイ。
ば れた?
じっと、利央が俺を見つめる。ヤバイ、と思ったからこそ声が出ない。
なのに、
「そーだよねぇ、綺麗だよね。準さん」
肯定してしまうから、余計に困る。
だって、知ってる。ちゃんと、言われた。
「準さんって綺麗なのに、可愛いんだよなぁ」
なんでもないふうに言う利央に、嘘なんてない。
「俺は、利央のなんだ」
準さんに言われて、知ってます、と答えた。
俺はそんな準さんが、好き、なんです。
だから、見ていることを、許して。
ごめんな、利央。
+-----------------------------------------------------------------------+
時間がなくなった…つか、もう眠くて駄目…まとまらん(号泣)
書きたいのは最後んとこだったんですが、冒頭が長くなったあげく
繋げる余力がなくなってしまったですよ…玉砕もいいとこ。
ちゃんと、書き上げたいなぁ、これ。
利央準←迅。珍しくちゃんと利央のことを素直に好きな準さん系?
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