日々、散文。好きなもの三昧。ナルトとか野球(巨/人・ワク)とかサッカー(俊/輔)とか(本誌ネタバレあり。ご注意ください)
Posted by りい。 - 2007.06.24,Sun
タイトルとおりに私が見たことのないCP(?)挑戦です(笑)まず第一弾。西浦から、浜田。つか、片恋みたいな?友情みたいな?
ちなみに第二弾は、桐青から迅ちゃん予定です。利央準←迅みたいな?
ちなみに第二弾は、桐青から迅ちゃん予定です。利央準←迅みたいな?
雨が止もうとしていた。
真っ黒だった雲は次第に散らばり、狭間から僅かな光が射し込んでいる。
「あ~・・あがったな」
エール交換を終え、片付けも終わった。あとは帰るだけになった、頃。不意に視界に飛び込んできた。
「・・・あ、」
もしかして、失敗だったかも。
球場の外。
一般口とは真逆にある、出口は選手専用のものだ。三橋たちはさっき帰った。少し離れた場所に停まってる、バス。TOSEIと書かれた、専用車。あ~やっぱ失敗だったかも。荷物を積んでいる途中らしく、まだ出発する気配はない。
「ま、俺が西浦の援団だなんて、」
気付かれないだろうし。つか、どんな顔して会えばいいのかわかんねぇし。
俺は、知ってる。
負ける、ということ、を。
中学時代、経験した。
ふと思い出しかけた光景に、慌てて首を振った。
居る、よな。
つか、当たり前だよな。
あいつは、エースだ。
どんな顔して会えばいいのかなんてわからない。
だから、踵を返した。
なのに、
球場。出入り口。そこに押しかかるかのようにして、立つ、人。
ああ、久し振りだ。
いつからそこに居たんだろうか。真っ直ぐに俺を見ている。
「・・・久し振り」
「そ、だな」
「つか、援団?」
「まぁな」
「野球は?」
「知ってんだろ」
「知ってるから聞いてんだろ。・・・暫く休めば、って言ってたのお前じゃん」
「そーなんだけどな、色々あって」
「・・・突然居なくなるから、」
「ごめん」
「謝ってほしいわけじゃない」
「うん。ごめんな、高瀬」
真っ赤な目元を隠すかのように、俯いてしまう。
高瀬とは、何度か試合をしたことがある。偶々、俺が所属していたシニアのチームと同じ地区に桐青中学があって、何度か練習試合をしたことがあって。同じ、年。でも、高瀬はエースではなく、控え投手だった。でも、知ってた。ボールを投げたくなってひとり出掛けた河川敷の高架下で、ひとり投げ続ける高瀬をみつけて、思わず声を掛けた。そこから、縁が出来た。高瀬はよくここに来ているらしく、一緒にキャッチボールするようになって、野球のことを色々話すようになって、何度目かのときに、肘痛めてることにも気付かれた。暫く投げなければ治る、と言った俺に、高瀬は早く治せよ、とまるで自分が痛めたような顔をした。
『お前、スゴイんだからさ』
『そっか?』
『うん、初めてみたとき嫌になったくらい』
『それは光栄だなぁ』
『だから、早く治せよ』
『そーだなぁ』
『ほんっと、お前スゴイんだからさ。早く治して、試合しよーぜ』
そう言ってくれたことを、強く覚えている。だから、んじゃ治るまで仕方ねぇからお前のこと応援しててやるよ、と言った。そんな俺に高瀬は、笑って。約束な、と右の小指を差し出した。
結局、その後家のことでバタバタして、高瀬とはそれきりになってしまった。初戦の相手が桐青だと聞いたとき、まさかと思ったけど、マウンドに立つ背は間違いなかった。
「・・・声、聞こえたときびっくり、した」
「え?」
「スタンドから、お前の声聞こえてた」
「そっか」
「・・・・もう、俺。応援してもらえないんだな」
ポツリ、と小さく呟いて走り去った高瀬の背を追いかけることなど、出来なかった。
「準太、ごめんな」
約束、守れなくて。
+--------------------------------------------------------------------+
同じ年、だし。どっかで知り合ってないのかな、という妄想より。
浜ちゃんは投手なのかな?違うのかな??
つか、最近桐青勢と榛名しか意識してなかったので浜ちゃんがどんなキャラかわかんな・・(オイ)
真っ黒だった雲は次第に散らばり、狭間から僅かな光が射し込んでいる。
「あ~・・あがったな」
エール交換を終え、片付けも終わった。あとは帰るだけになった、頃。不意に視界に飛び込んできた。
「・・・あ、」
もしかして、失敗だったかも。
球場の外。
一般口とは真逆にある、出口は選手専用のものだ。三橋たちはさっき帰った。少し離れた場所に停まってる、バス。TOSEIと書かれた、専用車。あ~やっぱ失敗だったかも。荷物を積んでいる途中らしく、まだ出発する気配はない。
「ま、俺が西浦の援団だなんて、」
気付かれないだろうし。つか、どんな顔して会えばいいのかわかんねぇし。
俺は、知ってる。
負ける、ということ、を。
中学時代、経験した。
ふと思い出しかけた光景に、慌てて首を振った。
居る、よな。
つか、当たり前だよな。
あいつは、エースだ。
どんな顔して会えばいいのかなんてわからない。
だから、踵を返した。
なのに、
球場。出入り口。そこに押しかかるかのようにして、立つ、人。
ああ、久し振りだ。
いつからそこに居たんだろうか。真っ直ぐに俺を見ている。
「・・・久し振り」
「そ、だな」
「つか、援団?」
「まぁな」
「野球は?」
「知ってんだろ」
「知ってるから聞いてんだろ。・・・暫く休めば、って言ってたのお前じゃん」
「そーなんだけどな、色々あって」
「・・・突然居なくなるから、」
「ごめん」
「謝ってほしいわけじゃない」
「うん。ごめんな、高瀬」
真っ赤な目元を隠すかのように、俯いてしまう。
高瀬とは、何度か試合をしたことがある。偶々、俺が所属していたシニアのチームと同じ地区に桐青中学があって、何度か練習試合をしたことがあって。同じ、年。でも、高瀬はエースではなく、控え投手だった。でも、知ってた。ボールを投げたくなってひとり出掛けた河川敷の高架下で、ひとり投げ続ける高瀬をみつけて、思わず声を掛けた。そこから、縁が出来た。高瀬はよくここに来ているらしく、一緒にキャッチボールするようになって、野球のことを色々話すようになって、何度目かのときに、肘痛めてることにも気付かれた。暫く投げなければ治る、と言った俺に、高瀬は早く治せよ、とまるで自分が痛めたような顔をした。
『お前、スゴイんだからさ』
『そっか?』
『うん、初めてみたとき嫌になったくらい』
『それは光栄だなぁ』
『だから、早く治せよ』
『そーだなぁ』
『ほんっと、お前スゴイんだからさ。早く治して、試合しよーぜ』
そう言ってくれたことを、強く覚えている。だから、んじゃ治るまで仕方ねぇからお前のこと応援しててやるよ、と言った。そんな俺に高瀬は、笑って。約束な、と右の小指を差し出した。
結局、その後家のことでバタバタして、高瀬とはそれきりになってしまった。初戦の相手が桐青だと聞いたとき、まさかと思ったけど、マウンドに立つ背は間違いなかった。
「・・・声、聞こえたときびっくり、した」
「え?」
「スタンドから、お前の声聞こえてた」
「そっか」
「・・・・もう、俺。応援してもらえないんだな」
ポツリ、と小さく呟いて走り去った高瀬の背を追いかけることなど、出来なかった。
「準太、ごめんな」
約束、守れなくて。
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同じ年、だし。どっかで知り合ってないのかな、という妄想より。
浜ちゃんは投手なのかな?違うのかな??
つか、最近桐青勢と榛名しか意識してなかったので浜ちゃんがどんなキャラかわかんな・・(オイ)
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