日々、散文。好きなもの三昧。ナルトとか野球(巨/人・ワク)とかサッカー(俊/輔)とか(本誌ネタバレあり。ご注意ください)
Posted by りい。 - 2008.03.19,Wed
昔の日記あさってたら、なんと封/神なSSも書いてたってことで、懐かしんで…。ちなみに私は、発天です…(笑)
何処に行くでも何をするにも、いつでも心に親父が居た。
いつか越えて、いつか褒められるんだと幼い頃からずっと思っていた。
だからこそ、悩んだあげくに道士の道を選んだ。
その想いは変わることなく、ずっと一番奥深いところに在る。
でも。
不安定になっていることは、間違いない。
親父が封神された。
残された。
「王さま」
駆け寄る人は違う、人。
声に振り向く。よぉ、と片手をあげる。
夜。
護衛、という立場から王さまの近くに居ることが多くなって、会話が増えた。
接触が増えた。
そうなると不思議なもので、近くに居ることが当たり前になってくる。
其れでも。
「天化?」
「あ?」
「あ、じゃねぇだろー。どうしたんだ、お前?」
「別にどうもしないさ。王さまこそ、怪我大丈夫さ?」
「痛い」
「なら、とっとと寝るさ。みんなの王さまなんだから」
怪我。腹を貫いたのは、敵の刃で。
護衛で在りながら間近に存在できなかったことを悔やんだ。
すぐさまに駆け寄りたかった。
けど、其れは叶わない。
近くには他の人。
馬を走らせ、彼を支えたのは、違う人。
「・・・血が止まらないさ」
天幕の外。
煙草をふかす。
明日の朝には、きっと全てが終わっている。
俺っちのなかの全て、が。
明日になれば、わけのわからないこの痛みともさよなら、だ。
血、が止まらない。
体中の血がなくなろうとしている。
ドクドク、と脈打ちながらも流れ出る。
さっき、彼女が入っていった。
多分、これからの王さまを支える大切な、人。
「もう、俺っちの役目は終わったさ」
王さまにとって、もう不必要となった。
そうして、裏切る。
そうして、果たし、そうして朽ちる。
もうそれしか残っていない。
わかっている。
けど。
「もうすこしだけ・・此処に居ても、いいさ?」
彼の声が聞こえる。
彼の気配を感じる。
この空間が最後の、まほら。
いつか越えて、いつか褒められるんだと幼い頃からずっと思っていた。
だからこそ、悩んだあげくに道士の道を選んだ。
その想いは変わることなく、ずっと一番奥深いところに在る。
でも。
不安定になっていることは、間違いない。
親父が封神された。
残された。
「王さま」
駆け寄る人は違う、人。
声に振り向く。よぉ、と片手をあげる。
夜。
護衛、という立場から王さまの近くに居ることが多くなって、会話が増えた。
接触が増えた。
そうなると不思議なもので、近くに居ることが当たり前になってくる。
其れでも。
「天化?」
「あ?」
「あ、じゃねぇだろー。どうしたんだ、お前?」
「別にどうもしないさ。王さまこそ、怪我大丈夫さ?」
「痛い」
「なら、とっとと寝るさ。みんなの王さまなんだから」
怪我。腹を貫いたのは、敵の刃で。
護衛で在りながら間近に存在できなかったことを悔やんだ。
すぐさまに駆け寄りたかった。
けど、其れは叶わない。
近くには他の人。
馬を走らせ、彼を支えたのは、違う人。
「・・・血が止まらないさ」
天幕の外。
煙草をふかす。
明日の朝には、きっと全てが終わっている。
俺っちのなかの全て、が。
明日になれば、わけのわからないこの痛みともさよなら、だ。
血、が止まらない。
体中の血がなくなろうとしている。
ドクドク、と脈打ちながらも流れ出る。
さっき、彼女が入っていった。
多分、これからの王さまを支える大切な、人。
「もう、俺っちの役目は終わったさ」
王さまにとって、もう不必要となった。
そうして、裏切る。
そうして、果たし、そうして朽ちる。
もうそれしか残っていない。
わかっている。
けど。
「もうすこしだけ・・此処に居ても、いいさ?」
彼の声が聞こえる。
彼の気配を感じる。
この空間が最後の、まほら。
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